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『ポノック短編劇場/ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』プレミアイベントレポート&感想!

メアリと魔女の花』のスタジオポノック最新作、"現代のちいさな英雄"をテーマにした3つの短編からなる『ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-』を、先日行われた完成披露プレミア試写会にて鑑賞させて頂きました!

 

ポノック短編劇場「ちいさな英雄-カニとタマゴと透明人間-」オリジナル・サウンドトラック

 

 


『ちいさな英雄―カニとタマゴと透明人間―』予告

 

 

目次

 

 

豪華プレミアイベント

 

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引用元:尾野真千子「ちいさな英雄」でプレスコに初挑戦「声優さんは超すげえ」 : 映画ニュース - 映画.com

 

上映前に行われたプレミアイベントには、カニの兄妹の勇気の大冒険を描いた『カニーニカニーノ』から『メアリと魔女の花』、『借りぐらしのアリエッテイ』などの米林宏昌監督カニの兄弟の兄カニーニ役の木村文乃さん、弟カニーノ役の鈴木梨央さん、母と少年の愛と感動のドラマを描いた、『サムライエッグ』から、長年、高畑勲監督の右腕として活躍された百瀬義行監督、愛情あふれるママ役の尾野真千子さん、パパと医者役を務めた坂口健太郎さん、タマゴアレルギーな悩む少年シュン役の篠原湊大くん、孤独な透明人間の男を描いた『透明人間』から長年宮崎駿監督作品の中心を担った、山下明彦監督、盲目な男役に田中泯さん、そして主題歌を担当された木村カエラさんが登壇されました。

 

西村プロデューサーによると本作は6日前に完成したばかりということで、ぎりぎりまで制作されていたようです。米林監督に関しては『メアリと魔女の花』から約1年ということでなかなか多忙なスケジュールだったようです。

また本作は元々4本構成だったということが明かされました。その幻の4本目は今年4月に亡くなられた高畑勲監督が担当される予定だったようです。

 

カニーニカニーノ』はカニ語で物語が進みます。なんとアフレコはアドリブで行われたそうで、木村文乃さんと鈴木梨央さんがアドリブで演じ、監督などとその場でみんなで作り上げたそうです。

 

『サムライエッグ』は尾野真千子さんだけ、絵がない状態で声を録るプレスコという手法を取っており、とても苦戦したそうです。尾野真千子さんの演技を基にキャラクターを作っていったようです。

 

最後に木村カエラさんが本作のために書き下ろした主題歌『ちいさな英雄』を披露してプレミアイベントは終了しました。

 

ジブリに長年携わってきた3人の監督の貴重な話や木村カエラさんの生ライブを拝見できてとても素晴らしいイベントでした!

 

 

カニーニカニーノ』

 

 

あらすじ

父トトと川底で暮らすサワガニの兄弟、カニーニカニーノ。ある日、巨大な魚から隠れてひっそりと暮らす3匹を嵐が襲う。ピンチのカニーノをなんとか助け出すトトだったが、大きな泡に飲み込まれ濁流によって遥か遠くに連れ去られるトト。カニーニカニーノは父を探すため生まれて初めての冒険に出る_。

 

 

感想

 

サワガニの兄弟カニーニカニーノの物語ですが、日本語はなく全編カニ語となっています。しかし、ジェスチャーや顔の表情から感情が読み取れます。お話もシンプルですし短編ということで言葉はなくてもしっかりと伝わるのですね。

短編だからといって侮るなかれ、映像が本当に美しいです。特に水の表現には見入ってしまいました。

父を探すため生まれて初めて冒険に出る兄弟。そして襲いかかる恐怖に2人はどう立ち向かうのか?美しい自然の中で繰り広げられる2人の兄弟の物語をもっと眺めていたいと思えるような作品でした。

 

 

『サムライエッグ』

 

 

 

あらすじ

東京・府中で母親と父親と3人で暮らす、どこにでもいそうな野球大好きな少年シュン。しかし、彼には他の子供とは違うところがあった。それは極度のたまごアレルギーだった。幼少期から何度も救急車で運ばれる事態となった彼は常日頃から細心の注意を払って生活していたがある日、誤ってたまご入りのアイスを口にしてしまう。その時彼が行動とは_。実話を基に描く母と少年の愛と感動の物語。

 

感想

 

このお話実話を基にしたお話だったんですね。アレルギーは場合によっては命に関わる事態にもなりかねない問題です。実際に私はアレルギーは持ち合わせていませんが、飲食店でアルバイトをした際には細心の注意を払うようマニュアルが存在しました。常日頃から息子を気遣う母親の無償の愛に感動しました。

また本作は水彩や色鉛筆とCGを駆使して作られているのが特徴的です。シュン君がアイスを食べてからのシーンはとても躍動感があり印象的でした。

 

『透明人間』

 

 

 

あらすじ

古ぼけたアパートに暮らす1人の男。その男は鏡に映らない透明人間だった。いつもの通り家を出て仕事に向かう透明人間。しかし、職場の人間も街の人々も誰も彼に気付かない。挙げ句の果てにはコンビニの自動ドア、ATMにすら認識されず重力からも見放された彼は、風に飛ばされ空高く舞い上がってしまう。このままではいのちすら消えてしまう。

透明人間の彼は果たしていのちの輝きを取り戻すことができるのか!?

 

 

感想

 

他の2作品とはちょっと変わったお話で世にも奇妙な物語風な物語でした。透明人間ではありますが服を着てるので周囲からは存在は確認できるはずなのに認識さえされない。実社会でも同じような事を感じることはないでしょうか?私は自分がいてもいなくても変わらない透明人間のようだとふと思うことがあります。とても寂しい気持ちになりますよね。そんな時、自分のちょっとした勇気で世界や自分の考え方が180度変わる瞬間があります。そんないのちの輝きを取り戻す姿に共感できる物語でした。

 

まとめ

 

スタジオポノックの『メアリと魔女の花』に次ぐ第2作目になった今回の短編劇場ですが、3編で54分と劇場で観るには少し物足りないのかな?とも感じました。ですが小さなお子様を連れたお母さんが子供と観るにはちょうど良い時間なのかもしれません。

また、高畑勲監督の幻の4本目が見れないことがとても残念です。いつか構想や絵コンテでもあればそれだけでも公開して頂きたいと思います。

今回は“ちいさな英雄”をテーマにした3作品でしたが共通して“いのち”について描かれています。改めて命の大切さを感じれました。

3作品とも映像がとても素晴らしかったので今後、スタジオポノックの長編アニメーションが楽しみです。