ラビットシネマ

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それは一途に想い続ける、新感覚ホラー『イット・フォローズ』感想(ネタバレあり)

こんにちは!こないだ話題の映画『カメラを止めるな!』遂に鑑賞してきました。

スクリーンは満員でまだまだ人気は続きそうですね。劇場で観るべき映画だと思うので迷ってる方は是非ご覧ください。できるだけお客さんが多い方が楽しめると思います。

ネタバレ厳禁なのでこの作品の記事は書くつもりはありません。

 

今回は2016年に公開されたホラー映画『イット・フォローズ』についてのんびりとご紹介します。

アメリカ公開時4館からスタートした後、クチコミで広がり1600館まで拡大されました。

クチコミで話題となった点では『カメラを止めるな!』と共通しますね。

監督はデビュー作『アメリカン・スリープオーバー』でお泊まり会を舞台にした青春群像劇を描いたデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督です。

今年の10月にはアンドリュー・ガーフィールド主演の最新作『アンダー・ザ・シルバーレイク』の公開を控えています。

 

イット・フォローズ(字幕版)

 

 

 

 

新感覚、“それ”は伝染する性病ホラー

 

“それ”は人からうつすことができる。

“それ”はゆっくり歩いてくる。

“それ”はうつされた者にしか見えない。

“それ”に捕まると、必ず死ぬ-。

 

 

 

この作品がなぜ新感覚と言われるのか、捕まると必ず死ぬ“それ”に追われ続ける恐怖、そしてセックスをすることで“それ”の標的を相手にうつすことができることだ思います。

昔、受け取ったら◯日以内に◯人に送らないと不幸になるという不幸の手紙とか流行りましたよね。

自分の身を守るためには誰かとセックスをして標的をうつさなければいけない。

しかし、愛する者にはうつすことはできない、倫理観が問われる。

 

 

 

個人的に好きなのが“それ”が姿形が変わること。

老婆だったり片乳が出てなぜか濡れている女性だったり、全裸のおっさんだったり。

なんでそんな姿なの!?と思わずツッコミたくなります。

そしてもう一つは“それ”がゆっくり歩いて近付いてくるということ。

“それ”は標的に向かって常に最短ルート一直線でゆっくり歩いて近付いてきます。そのため感染者は近付かれたら車などを使って距離を取るといった対応をするわけですが、その間も“それ”が遠く離れた場所から一直線でゆっくり歩いてくる姿を想像すると笑えます。

 

多くの謎を残すストーリー

 

この映画は結局謎を謎のまま放置されます。結局“それ”は何なのか、最後は“それ”はどうなったのか、なぜセックスで感染するのか。

人によってはモヤモヤするかもしれません。霊的な者を退治したり、何かしら解決をしてラストを迎えるジャパニーズホラーとは真逆の作品ですね。

ラストもプールに“それ”をおびきよせ、主人公のジェイに想いを寄せるポールが銃で“それ”の頭を撃ち抜き、プールに血が広がる。

そのあと晴れて結ばれたジェイとポールが手を繋いで歩く後ろを男性がこちらに歩いて来る意味深な場面で終わります。

果たして“それ”は退治されたのか、2人の後ろにいたのが“それ”なのか?なんとも後味の悪いラストです。しかし、あれはなんだったんだろう?と何故か考えちゃうんですよね。いい意味でも後を引く映画だと思います。

 

考えさせられるという点では、この監督の拘りが垣間見れます。

まず、あえて年代設定がわからないような作りになっているということ。

登場人物が家で見るブラウン管のテレビ番組は白黒だったり、携帯電話を使っていたり、タッチディスプレイの電子書籍端末を持っていたり、あえて時代設定を特定できないように作られています。

 

また小ネタとしてラストのプールで“それ”に襲われるシーン。

“それ”が見えない友人たちに「何が見える?」と言われたジェイは「答えたくない」と言います。

実はこの時襲ってきた“それ”はジェイの父親の姿をしていたのです。

これは直前のジェイの自宅の家族写真から見てとれます。

 

 

感想

ホラー系は苦手で普段は観ないのですがこの作品は縁があって試写で鑑賞しました。ホラーが苦手でも楽しめる作品だと思います。

主人公ジェイを演じたのは、マイカ・モンローです。『インデペンデンス・デイ/リサージェンス』では元大統領の娘役に抜擢されました。

個人的に主人公ジェイに想いを寄せるポールが大好きなんですよね。なんとも言えない童貞感。ジェイが他の男性とセックスをした事を知った時の表情とか、不本意ながら誰かとセックスを勧めるシーンとかたまらないですね笑

 

この物語の本当の主人公はポールだと勝手に思ってます。

閉鎖感漂うアメリカ、デトロイトのこうした少年少女の性への目覚めや憧れ、日常は監督の前作『アメリカン・スリープオーバー』でも上手く表現されています。

機会があれば是非ご鑑賞ください。

 

『イット・フォローズ』はHuluで配信中です。

 

 

デヴィット・ロバート展示ミッチェル監督の最新作『アンダー・ザ・シルバーレイク』試写で鑑賞しました!

 

http://www.rabbitmanfilm.com/entry//movie/underthesilverlake