ラビットシネマ

映画館やVODで鑑賞した映画をただただ褒め尽くすブログです

MENU

『グリーンブック 』あらすじ&やんわりネタバレ感想

人種差別が色濃く残る1962年アメリカ南部、がさつなイタリア系白人と黒人天才ピアニストが旅を通して友情に目覚める様を実話を基に描いたハートフルなロードムービー『グリーンブック 』を鑑賞しました!

第91回アカデミー賞において、作品賞を含む三部門(作品賞、助演男優賞脚本賞)でを受賞されました!

 

グリーンブック~オリジナル・サウンドトラック

 

 

 

 

 

あらすじ

時は1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無学だが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。ある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。彼の名前はドクター・シャーリー、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。二人は、〈黒人用旅行ガイド=グリーンブック〉を頼りに、出発するのだが─。

 

 

タイトルの意味、グリーンブック とは?

 

 

まず本作のタイトルでもある『グリーンブック 』とは?

グリーンブックは人種差別が色濃く残る1936年から1966年まで自動車でアメリカを旅行する黒人のために発行されていた旅行ガイドブックから来ています。

差別が激しい時代、黒人が安心して宿泊できるホテルやレストランは限られていました。

本作でもこのグリーンブックを頼りにトニーとドクターは旅をしていました。

それ以外の飲食店などではその場にいるだけで白人に暴行されたり、そもそも利用を拒否されることがあり、劇中でもそのようなシーンが確認できます。

 

 

やんわりネタバレ感想

 

 

アカデミー賞5部門にノミネートされ、世界の様々な映画賞を受賞し絶賛されている本作ですが、鑑賞してその理由が分かりました。

 

めちゃくちゃ面白い!!

 

人種差別をテーマにした作品といえばちょうど1年前ほどの『デトロイト』を思い出していた私は重い話なのかなと考えていました。

しかし、鑑賞してみると確かに人種差別が根本にありながらも、正反対の2人による車中での掛け合いは小気味よく、そしてそんな2人が友情を深めていく姿は涙あり笑いあり、重すぎず軽すぎずいい塩梅でとてもハートフルな映画でした。公開されたら早く二度目の鑑賞をしたいです。

 

物語はイタリア系白人のトニー・リップがカーネギーホールで暮らす天才黒人ピアニスト、ドクター・シャーリーに人種差別が色濃く残るアメリカ南部を巡るツアーの運転手に雇われることから始まります。

 

トニーを演じるのは『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでアラゴルン役を演じたヴィゴ・モーテンセン

 

 

 

今回の役を演じるに当たって14kg体重を増量したそうです。

 

 

ガサツで教養がないトニーですが、クラブでの用心棒としての腕っぷしと口達者な性格からその問題解決能力をドクターに買われ、ツアーの運転手として雇われました。

 

一方ドクターは教養があり音楽を始め様々な学問の博士号を取得し、幼少時よりピアノを習い18歳でコンサートデビューした天才ジャズピアニストです。

 

そんなドクター・シャーリーを演じるのは2016年『ムーンライト』でアカデミー賞助演男優賞を受賞したオスカー俳優、マハーシャラ・アリです。今年のアカデミー賞でも助演男優賞にノミネートされていて再度オスカー受賞が有力視されています。

マハーシャラ・アリが第91回アカデミー賞助演男優賞を受賞しました!)

 

 

 

明らかに正反対の2人。そしてトニーは黒人に対して偏見を持っており、ドクターのドライバーとしてツアーに同行することに抵抗を感じていました。

しかし旅を通じて変わっていくトニーの姿は必見です。

そしてトニーだけでなくドクターも次第に変わっていきます。

 

アメリカ南部を旅する2人は差別による様々なトラブルに見舞われます。

ドクターが一人で立ち寄ったバーでは白人に袋叩きに合い、演奏会場ではトイレの使用を拒否され、スーツを購入しようと立ち寄った店では試着も許されず。

それでもドクターは平静さと品格を保ち、むしろそういった差別に対して怒りを露わにするトニーを宥めます。

 

そんな2人ですが特に印象に残っているシーンが、雨の中車を走らせている場面。

警官に呼び止められ車内のトニーとドクターを見るなり激しく降る雨の中、外に出させて嫌がらせをする警官。黒人のドライバーをしているトニーに対して差別的な言葉を投げかけると激昂したトニーは警官に暴力で反抗します。

もちろん逮捕された2人は警察署の留置所に拘束されます。

そこで差別に対して暴力で対抗したトニーに対してドクターは「暴力では勝てない。品格を保つことで勝てるんだ」と諭します。

 

長年差別と戦ってきたであろうドクターのこの言葉には真に迫るものがありました。

その後、ドクターの機転により釈放された2人ですが雨の中2人は口論になります。

それまで常に冷静で品格を保っていたドクターが自分をさらけ出し、心の中に閉まっていた闇を激白するシーンでは涙が溢れてきました。

黒人でありながら天才ピアニストとして上流階級の生活をする彼ですがそんな彼でも黒人としての差別を受けていました。

また、黒人でありながら上流階級にいる彼は黒人からも疎まれ、黒人でも白人でもない自分は何者なのか?という疎外感を感じていました。

 

トニーが警察に呼び出され出向いたホテルで裸のドクターと白人が手錠で拘束されているシーンがあります。

劇中では明言されていませんがドクターは同性愛者だったと思われます。(結婚していたと明かしていたためバイセクシャルであると思われる。)

 

そんな彼がなぜ南部でツアーを行ったのか?

そして2人の旅は無事に終えることができるのか是非劇場でご確認ください。

鑑賞後、きっとケンタッキーフライドチキンとピザが食べたくなるはずです。

 

 

 

最強のふたり (字幕版)

最強のふたり (字幕版)