ラビットシネマ

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映画『A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー』ネタバレレビュー

マンチェスター・バイ・ザ・シー』のケイシー・アフレック、『キャロル』のルーニー・マーラ主演で、シーツを被っただけの実写版オバケのQ太郎のようなビジュアルが印象的な幽霊の物語『A GHOST STORY』鑑賞しました!

 

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www.youtube.com

 

 

あらすじ

アメリカ・テキサスの郊外、小さな一軒家に住む若い夫婦のCとMは幸せな日々を送っていたが、ある日夫Cが交通事故で突然の死を迎える。妻Mは病院でCの死体を確認し、遺体にシーツを被せ病院を去るが、死んだはずのCは突如シーツを被った状態で起き上がり、そのまま妻が待つ自宅まで戻ってきた。Mは彼の存在には気が付かないが、それでも幽霊となったCは、悲しみに苦しむ妻を見守り続ける。しかしある日、Mは前に進むためある決断をし、残されたCは妻の残した最後の想いを求め、彷徨い始めるーー。

http://ags-movie.jp/sp/

 

 

Casey Affleck in A Ghost Story (2017)

 

C・・・ケイシー・アフレック

 

 

Rooney Mara in A Ghost Story (2017)

 

M・・・ルーニー・マーラ

 

 

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監督・・・デヴィッド・ロウリー

 

 

 

“死”のその先の世界へ、シーツおばけと幽霊体験

 

 

本作でまず目につくのがゴーストのビジュアル。まるでシーツを被って目の穴を開けただけの実写版オバケのQ太郎のような姿が印象的ですが、実際にその通りなのです。

何がその通りかと言いますと、病院で夫であるCの遺体と対面した妻のCが去り際にシーツを被せたと思ったら、なんと、死んだはずのCがシーツを被ったまま起き上がり病院内を徘徊したのです。

私的にはこのビジュアルですでに心掴まれました。

 

冒頭は音楽家の夫・Cとその妻・Mの仲睦まじい夫婦生活から始まりますが、序盤で不慮の事故によりシーツおばけになってからは、おばけ目線で物語は進行していきます。しかし、このおばけは人に触れることも出来なければ喋ることも出来ません。そればかりか、シーツなんて被ってるわけですから表情もわからない。それでも溢れ出る哀愁に胸が苦しくなりました。

 

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やがて家には新たな家族が住み始め、時は流れ家が取り壊され、大きなビルが建設され、一面野原の未開拓時代まで時代を遡る。何十年、何百年の時が流れてもその場所に居続けるシーツおばけ。

そして時はCとMがあの家に初めてやってきた時まで遡り、そこから2人の時間を見守るシーツおばけ。愛し合ったり喧嘩したりそして、あの悲劇の日も…

繰り返される時間、そして2人の家から去っていくM。

そこでMが壁にかくしていったメモをとり、そのメモを目にするシーツおばけ。と、その瞬間シーツだけを残して消えてしまいました。

 

映画はここで終わりです。

最後にシーツおばけが読んだMのメモの内容は明かされません。むしろ監督もメモの内容は考えていなかったらしく、ルーニー・マーラに中身は託したそうです。シーツおばけのケイシー・アフレックもシーツで視界が悪く内容は分からなかったらしいので(笑)ルーニー・マーラのみぞ知る状態ですが、当の本人は内容は「秘密」だそう。

 

完全なる想像ですが劇中で音楽家であるCが自作の曲をMに聴かせるも微妙な反応だった場面があります。C亡きあと、Mがその曲を聴いている描写があるのでその曲に関わることなのかなと考えています。

 

 

 

まとめ

 

 

セリフのないゴーストの物語なだけあって静かな作品でした。

本作で印象的だったのが時間の使い方、表現です。劇中では長回しのシーンが多用されています。

CとMがベットで寄り添うシーン、Cが亡くなった後自宅に戻ったMがひたすらパイを食べるシーン。

同じ光景を長時間見せることによって感情や微妙な変化なども読み取れ、ゴーストの時間的概念を超えた孤独を感じました。